はじめに

作画している人のいらすと

アニメの制作現場では、現在も大量の直筆画が生まれています。

動きのもと(原)となる「原画」、きれいに動かすための「動画」などは特典として配布されることもあり、このページを読んでみようと思われた方は既に手にされているかもしれません。

それぞれの名称が紛らわしいのでこのページでは、直筆の制作素材を総称して、”原画”と表記いたします。

好きな作品の原画を手にするのは嬉しいことですが、保管や使用法などについて気になったことはないでしょうか。

制作会社は配布はするものの、そのあたりの説明はあまりないように感じます。いったい私たちは、手に入れた原画をどのように扱うべきなのでしょうか。

原画ドットネットでは、そのような疑問に焦点を当て、考えていこうと思います。

鑑賞方法

画を鑑賞している人のいらすと

画なので鑑賞が主な目的です。大事なものほど何度も見たくなりますね。鑑賞方法について例をあげますと。

●額装する – いちばんポピュラーな方法です。存在感があり、生活の節々で自然に視界に入ってきます。お気に入りの画をいつでも見れます。

●ファイリングする – たくさんの画をまとめられます。普段はしまっておいて、見たいときにサッと手軽に取り出せます。

●スキャンする – PCやスマホにデータとして取り込みます。いつでもどこでも手軽に見ることができます。細かな部分を拡大することも。

基本的には自分がいちばん気が楽な方法を選べばOKです。飾り方によって紙の劣化の仕方も変わってくるので、そちらも含めて考えてみてください。

紙の劣化原因

紙を持ち、青ざめるひとのいらすと

画が描かれた紙は少しずつ劣化していきます。それは仕方のないことですが、できる対策をしてキレイを長持ちさせたいですね。劣化の原因について例をあげますと。

●折れ – 紙はペラペラです。額に入れるとき、ファイリングするとき、収納用品から出し入れするとき。ちょっとしたことでクシャっと小さな折れ跡が付いていきます。

●光 – 紫外線や赤外線に浴びると紙は劣化します。近年制作された作品では劣化しにくい中性紙が使われていますが。それでもゆるやかに進んでいきます。

●湿気 – 湿度が高いところに置くと、紙が湿気を吸収して波打ちます。加湿器や室内干しなどからは遠ざけ、湿度の変化が少ない場所に保管するのが良いといわれています。

だからといって暗所にしまい込んでも、カビや虫の被害を受けることがあるようです。たまには光や空気にさらして殺菌も必要とのこと。可能な範囲で気を付けましょう。

所有権の力

美術館のいらすと

制作会社から配布された原画の所有権は、手にした私たちに移転します。ところで所有権を有していると私的使用以外にどんなことが許されるのでしょうか。

●現物を公の場所に展示できる(著作権法第45条)
いくら著作権が無いといってもこれくらい許されないと楽しくないですよね。展示する際に配布する小冊子などにも掲載することができるという判例もあるそうです。注意点は、屋外で恒常的に展示したり、画集のような利用は駄目ということ。

●売買目的のために複製を公開(著作権法第47条の2)
売りたいと思ったときに、現物の見本が無いとなかなか買い手がつかないですよね。その場合は、取引を円滑にするために複製の公開が許されています。なのでメルカリやヤフオクに画像を掲載しても大丈夫なのです。

★撮影してホームページやSNSに掲載するのは?
著作権者の許可があれば可能となるようです。興味があったのでアニメの制作会社数社に確認したことがありますが、駄目だと言われたことはないですね。駄目ならば配布時に注意喚起すべきだと思います。

不要になったときは

ランダムで配布される場合は、思いもよらないものが届いて困ることもありますね。ですが原画は直筆という特性もあり、不要であっても廃棄はしづらいと思います。

原画は自分が感じている以上に貴重なものだったりすることがあるので、廃棄はせず他の欲しい人の手に回るように市場に出すのをおすすめします。

まずはメルカリやヤフオクに出品する。それでも売れなかった場合は、生原画などを取り扱っている古書店の買取りに出しましょう。こちらは0円でもいいくらいの気持ちで。

または、下記のような所に相談してみるのもいいかもしれません。特典で配られる一枚単位では難しいかもしれませんが。